ここは
蒲田温泉は
203412583526102773億点だった
2021/8/31
きょうは東京都大田区の蒲田温泉に行ってきました。
もちろん一人です
蒲田温泉は温浴施設でありながら、アニソンDJイベント「浸透」や百合同人誌の即売会「帰り道は、ふたりで。」が開催されていたり、温泉なのに都内の銭湯と同じ470円で入浴できるなどかなり特徴的な場所だったので、以前から行ってみたいと思っておりました。
日本最初のシネコンと言われる川崎のチネチッタで「シドニアの騎士」の四回目を観てから、京浜東北線で一駅戻って蒲田に爆着。京浜東北線というのは東北という名前がついていながらも東北地方とは全く関係のない都会っ子の路線です。大田区は西東京の田舎に住んでいるとほとんど来ることがない場所ですが、羽田空港のおかげで一番大きい区になっていることだけは知っています。
駅前を少し歩いてみると、治安や雰囲気はなんとなく分かってきます。以前滞在していたというインターネットの人（濁し表現）からは、蒲田は夜中に人の叫び声みたいなのが聞こえることがあるとDiscordでうかがってていましたが、確かにそんな感じの遠吠えっぽい声も聞こえてきました。こわいおじさん達もいます。筋肉の無いなかやまきんに君みたいな客引きの人に声をかけられたりもしました。
この記事に出てくる女子小学生ネタはすべて冗談です。
チネり
蒲田（かばた）
こわいおじさんゾーン
そんな感じでちょっと治安の悪い駅前を抜けて住宅街に入るとだいぶ静かになります。都区内にある住宅街はベッドタウンのそれとはまた違った、洗練された雰囲気があって羨ましいです。テルマエ・ロマエの撮影に使用された豊島区と北区の間にある銭湯「稲荷湯」にも最近行ったのですが、その周りも似たような雰囲気だったように思えます。昔ながらの銭湯は、狭くて内風呂の置けなかった住宅密集地にあるので、銭湯の周りの風景はだいたいどこも似たような感じになることが多いようです。
蒲田温泉のホームページは非常に洗練されていて美しいことで有名です。そこには「遠くの温泉より近くの温泉へ」と記されています。行く途中に見つけた質屋さんの看板には「遠くの親戚より近くの質屋」と書いてありました。蒲田周辺では「遠くの〜」構文が流行しているのでしょうか。
未知の存在、質屋
一人暮らしをしていると独り言が増え、それが無人の屋外でも発動するようになります。道の途中で高校時代の気まずい体験を思い出して「すいません...すいません...」と呟きながら歩いていたら、アパートの前で座ってタバコを吸っているお兄さんと目が合ってしまいました。ただ、私から発せられていた「すいません」の一つが「目が合っちゃってすいません」としてそのお兄さんに丁度良くヒットしてくれたので事なきを得ました。
だんだん温泉が近づいてきます。とは言っても夜だったので相当近くまで来ないと分かりませんでした。蒲田温泉の本体の周りには、同じロゴマークの入ったコインランドリーやゲート状の構造物ができており、ここら辺一帯の土地は蒲田温泉の支配が及んでいるのだなとわかります。
いきなり出てきます
明るい未来のエネルギー感
マンションの外壁を兼ねています
意味なく滞在したい
画像に自分の影が映っていたので差し替えました
入り口では覇気のないナイスな観葉植物が迎えてくれます。中に入るとラーメン二郎のようなプラスチック製の入場券的なものを販売する機械。中学生以上の大人（だいじん）470円（8月からは480円）、小学生の中人（ちゅうじん）180円、未就学児の小人（こびと）80円です。手ぶらセットは750円。それに浴衣が付いて1000円ポッキリです。これは東京都内のほぼすべての銭湯と同じ料金になります。銭湯の廃業が相次いだり、客足が遠のいたことが主な原因で、昔に比べるとかなり高くなってしまいましたが、ただの入浴施設以上の良質な空間を提供する銭湯はとてもたくさんあります。
ふだんツイッターでおてんばな女子小学生ぶっている私ですから、少し工夫すれば中人でも許されるかなと思いましたが、ここは法律の前に屈して大人（だいじん）を選びます。受付のお姐さんを見て中人にしなくてよかったと改めて思いました。
明るい
更衣室以降の写真は流石に撮れないので、公式ホームページから拝借した画像も使わせていただきます。
更衣室はあまり混んでおらず、若い人が数名とおじいさんが若干名。感染症対策のため会話は少ないです。浴室に入ると洗い場が並んでおり、カランがくっついていたり、シャワーがあったりなかったりします。温泉などの大浴場にありがちな「質より量」を主張するシャンプーとボディソープは自由に使うことができます。向かって左側には、東京湾沿いによく湧いている「黒湯」の高温と低温。右側には電気風呂と超音波風呂があります。
黒湯は数センチ下のものは見えなくなるほど黒いお湯で、特徴的な匂いがしますが決して臭かったりとかはしません。私はちょうど下腹部にストレス性の病気があり、病院のSenseiから湯船に浸かることを勧められていました（貧しいので浴槽に入れない構造の家に住んでます）ので、心なしか良くなったような気がしました。もう明らかに天然の温泉なんだなと分かるドス黒さがとっても好きです。
電気風呂に入っている人が感電死しないのは毎回奇跡が起こっているから、というジョークがありますが、ここの電気風呂は少し体が震えているなという程度で、1分くらいは入っていられると思います。どうやら特殊な石を使用しているからだそうです。超音波風呂はジャグジーのような感じでした。これら2つのお湯は温泉ではなく、普通のお湯のようです。
ちなみにこちらのお湯は全て薪で焚いているらしいです。
どんなにかわいくても大人（だいじん）
貴音さんなのでお金を入れ忘れる
凝った造形です(拝借)
シャワーは熱めです(拝借)
女子小学生の私は体が小さいのですぐにのぼせてしまいます。ですから低温湯にしばらく浸かって、冷たいシャワーで体温を下げるのを五回ほど繰り返して上がりました。時間がないのでサウナと水風呂には入れませんでしたがそちらも人気のようです。
どうやら更衣室に財布を忘れてしまった人がいたようで、受付のお姐さんが確認して回っていました。結構立派な財布だったようで、それに対してあるおじいさんが「ずいぶん金持ちなやつが忘れてったんだな（笑）」と言っていました。なんだか面白くてその時は一緒に笑ったのですが、今振り返ると別に面白くもなんともありませんでした。
更衣室を出るとテレビの置いてある談話スペースがあり、先述のおじいさん達がオリンピックの開会式を見ていました。願わくはお邪魔したいところでしたが、終電に間に合わなそうだったため泣く泣くダンネンしました。また日中は2階にある宴会場で美味しいご飯を食べることもできるそうで、大変オヌヌメです。
だそうです
いよいよ撤退となります。大変良いお風呂でした。蒲田駅までは来た道を戻って帰ります。治安はいっそう悪くなっているようで、酔った若い男女の集団が百鬼夜行のように駅前を歩いたりしていましたが、多摩地域ではめったに見ない光景なので楽しくもありました。
ちなみに行きではPASMOが引っかかってしまい、対応してもらった西武の駅員さんがかなり不親切だったので帰りは切符にしようともいましたが、面倒だったのでやめました。カードのPASMOを使ってる人はApple payにしない方がいいと思います。
帰りの電車はかなり空いていて、自販機で買ったスープを飲んでも全く問題にならない程度のものでした。改札も無事に通過して家に帰ることができましたが、汗だくだったのでもう一度シャワーを浴びて寝ました。終わり方がわからないのでここら辺で締めたいと思います。
それではまたお会いしましょう。次回お楽しみに！
お
かなりアーバンである
ここでスープを飲みました
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換気扇→
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そしてしばしば放置されます
